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【ONE】若松佑弥インタビュー、米国サンフォードMMAで武者修行中(前編)「誰よりも早くジムに行って、シャドーしたり、これも戦いだと思っているんです」


今年4月のONE on TNT III で、強敵リース・マクラーレンを相手に判定3-0で勝利をおさめ4連勝を果たした若松佑弥。その後、ONEフライ級ランキングは3位にランクアップした。マクラーレン戦の勝利者インタビューでは「トップランカーを倒したので、タイトルマッチをやって、アドリアーノ・モラエスを倒して、僕が日本人のフライ級チャンピオンになります」とタイトル挑戦をアピールした。さらなる成長と王座獲得のため、5月末から、アメリカ・フロリダ州にあるメガジム、サンフォードMMAにて、1ヶ月の期限付き“武者修行”をしている若松の2週間の折り返し地点の心境のインタビューが主催者より届いた。


――2週間が経ちましたが、調子はいかがでしょうか。

「出国の日に体調崩してしまって。ずっと体調良かったんですけど、ピンポイントで体調悪くなってしまって。大丈夫かと思っちゃって。まあ、無事に着いて最初の4日とかは咳や鼻水が止まらなくてしんどかったですね。でも、今は調子良いです」


――どんなスケジュールで過ごしていますか?

「月火木が朝10時から、夜6時からの練習です。基本スタートは朝10時からだけど、水金土は早く終わるので、リカバリーに時間を使ってますね。マッサージしたり、ストレッチしたり。プール入ったり、お風呂入ったりしながら、次の練習に備えている感じです」


――それでは、日本にいるときとは、時間の使い方が結構違いますか?

「独身で、子供がいない時は、多分時間はいっぱいあると思うんですけど、僕の場合子供がいるんで。日本にいるときと、今こっちで1人なんで、休憩中はすごい休めていますね。けど、ただ寝たりするんではなくて、ケアしたり。昼に寝ちゃうと夜寝れなくなっちゃうので、何かしらやっています。プール入ったり、料理したり、練習の動画見たりとか、何かしらやっていますね」


――日本語の通じないところで、日本とは全く違うところで、色んな人と混ざって技術を盗んでいきたい、学びたい、と渡航前にお話していました。ここまで希望通りでしょうか。

「二週間経って、だいぶ環境には慣れたし、スケジュールにも慣れましたね。ただ、やっぱり英語を理解するのがちょっと難しいところはあります。ちゃんと一対一で話していたら、何となくいっていることは分かるんですけど、クラスで技をやるときとかは、理解できない時があります。そこがちょっと慣れないというか。タカシ(佐藤天)さんにも頼りすぎないようにしていて、大体自分で解釈して、それを自信満々にしてやっていますね。大体それで合っているし、違ったら違うって教えてくれるんで。それか、(改めて)聞いてO Kもらったりとかです。一生懸命やっていれば、全然大丈夫だと言う感じですね。それと、日常生活とかは、タカシさんに沢山教えてもらっているんで、いてくれて良かったなって思います。自分、英語も全然喋れないし、いきなり1人で乗り込んじゃったら、練習どころじゃなくなると思うので、タカシさんがいてくれて良かったなって思いますね」


――そちらで過ごしていて驚いたことは?

「(ジムについては」人数がめちゃめちゃ多いこと。(練習が)始まる頃にはめちゃめちゃ人がいて、それこそ40人くらいいるんですかね。(練習場所に)最初着いた時は、6-7人なのが、どんどん集まってきて。それで練習が始まる感じ。基本自分より小さい人はいないですね。フェザーが半分、残りの半分が重い階級でした。人数は多いと聞いていたけど、実際に来て改めてデカくて、広いジムだなって驚きましたね。


あとは、道が左側通行だったり、車のハンドルが日本と逆だったり、家のデカさとか、家にプールがついていたりとか、スーパーもデカいし、そう言うのも驚きました。初めてアメリカに来たので、そういう方が驚きました。あと、レストランに皆んなで行って、コースみたいなのを頼んだんです。日本だとコースって、格闘家の大人じゃ足りないくらいだから、心配してたんですけど、こっちでは前菜でお腹いっぱいになるくらいでした。デリバリーとかを注文しても、めちゃめちゃ多くて一回じゃ食べきれないんです。それも驚きましたね」


――そちらで過ごしてみて、自分に自信持てたことはありますか?

「アメリカに1人で来れて、もちろん他の人からの手助けがたくさん合ったんですが、いち父親として、プラス、ファイターとしてちゃんと出来ている。ここで練習できているし、邪魔にならずに練習できているっていうのが自信になっていますね。あとは、日本で変わらずやっていること、例えば早く起きてストレッチや準備をして。試合や練習、僕の仕事に対しての姿勢が、正解だったんだなって。僕の生活とか、格闘技に対する情熱とか、合っているのかなとか、こっちの人たちはどうなんだろうって思ってたんですけど。


僕は、全てが自分の試合に出ると思うんですよ。こうやってアメリカで練習を出来ていることも、練習前や練習後にストレッチしたり、この違う環境に慣れるってことは、試合の時も一緒じゃないですか。5日前に入って、試合を迎えるっていうのと。だからこういう日頃やっていることを、違う場所に来ても出来ているっていうのも、自信に繋がっています。


自分にはこの”修行”に対しての自分なりの取り組み方があって。そのモットーは、ただ単にアメリカに来て楽しむんじゃなくて、この限られた1ヶ月の中で、出来るだけのことをする。(練習中の)ムービーを撮ったり、最後まで他の選手より学ぼうっていう気持ちだったり、誰よりも早くジムに行って、シャドーしたり、これも戦いだと思っているんです。俺はアメリカの選手より、格闘技が好きなんだっていう気持ちで取り組んでいるし、それはどんな環境でも自分はやってきたので。子供がいて、(会員さんに)指導してとか。そんな中でも日本でやってきたので。それをこっちにきても変わらずやっている。かつ、皆んなが良くしてくれているんで、それってやっぱり、自分がちゃんとした大人になれているってことだから。


自分がただ単に遊びに来ただけのガキだったら、みんな何だコイツって、練習も教えてくれないと思うんで。日本、ONEを代表して来ているような、本当に試合に来ている感覚です。日本には、こういう男がいるんだぞって、代表してきている気持ちが自分の中にはあるので。そこが自信になっています。常に進化しないと、と思っているので(ここでの生活は)これで良いんだ、という確信に繋がっています」


――そこまで力強く、気持ちを保つモチベーションは?

「自分にとっては、一家の大黒柱なので。あとはトライブ(TRIBE TOKYO M.M.A)のキャプテンなので。今回は、長南(長南亮)さんからの許しをもらって来ているので、やっぱり遊んでいるだけじゃなくて、何か持って帰らないとっていう思いと、金稼ぐためには嫌なこともやらないといけないと思うし、人より何倍もやらないといけないと思う。それは、格闘技に対しても一緒だと思います。一般的に稼ぎたいなら、普通にやっていればいいと思うんですけど、やっぱりチャンピオンになりたいとか、大社長になりたいなら、人よりやらないといけないと思うんで。なんか使命感もあるので頑張っちゃいます」

元ONEライトヘビー級&ミドル級王者のアウンラ・ンサンと若松、写真提供:ONE Championship


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