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ウクライナで「TDT チャンピオンシップ」開催~TDTのボスインタビュー1「開催のきっかけ」

TDTがウクライナで「TDT チャンピオンシップ」を開催する。ウクライナで格闘技というと、かつてPRIDEで活躍した北の最終兵器イゴール・ボブチャンチンしか思い浮かばなかったほど未知の世界。世界に目を向ければ、ロシア勢の台頭は目覚ましい。特にロシア連邦のタゲスタン共和国は格闘技が盛んな国で人材の宝庫となっている。タゲスタンというと無敗の元UFCライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフを筆頭に、UFCにはヌルマゴファミリー、従兄弟のウマル・ヌルマゴメドフが参戦中で、ベラトールにも従兄弟ウスマン・ヌルマゴメドフが参戦している。「ヒョードルの秘蔵っ子」のベラトールライトヘビー級王者ワジム・ネムコフもロシア人。ではウクライナはどうなのか?となったときに未知のことだらけだが「TDT チャンピオンシップ」は1からスタートするという。1からスタートすることや、情報の少ないウクライナでチャンピオンシップを開催することについて、TDTのボスに話を聞いた。


なお、当初4月29日に開催予定だった「TDT チャンピオンシップ」は、ウクライナのロックダウンが解除されていないため、また延期になった。今のところ開催日は未定となっている。


TDTのキャップやギアが送れない事態が発生した

「もともとアゼルバイジャンを含めて国を出国できない状況が続いていました。いろんな場所にTDTのメンバーがいますが、荷物も送れないんですよ。ウクライナにいい選手がたくさんいるんですけど、選手たちがロシアの大会に行くとなった時も、TDTのキャップとかギアを送ろうと思って試みたんですけど、この1年送れなかったんです。ウクライナ、イランなどあのへんの地域って、すごいいいファイターがいるんですけど、お金も送れないし物も送れないんです。日本でも戦争をしている国という扱いで、結局そういう政治的な壁が全てブロックする+コロナウィルスの影響でEMSが止まって、唯一の方法がDHLでした。でもDHLも『この国々は飛んでません』となりました。なぜかというと世界中の飛行機のストで、飛行機が飛んでないんですよ。そんな中、日本のコロナの上がり具合と海外のコロナの上がり具合が同じじゃなくて、こっちでは送れるけど、あっちでは受け取れないという前代未聞の事態が起こりました」


経緯について

「ウクライナの選手たちっていうのはどこにも行けない、でもすごいやつはいるんですよね。世界中に格闘技ファンっていますが、ウクライナには過去二回しか(格闘技の)大会がなかったんです。ウクライナのTV放送も含めて現地の人と直接話して、TDTとして『やるしかない』ということになりました。UFCやベラトールの規模になれば、国ごと動かせる破壊力があるけど、ウクライナの人たちが、世界中で格闘技が盛り上がっているのに見たことがないということで、現地の人と組んで、無観客の状態でもできるような体制で、ローコスト、ハイパフォーマンスのウクライナの人からしたら初めてのMMAの大会を見るタイミングを作ってあげないと一向に始まらないなと思いました。現地に関係者や選手がいたというのと、じゃあ、うちがだいたい年間4回か5回をやってみようってことで、国のバックアップもある中でやりましょうとなったのが経緯です」


意味は2つある

「TDTとしてプロジェクトをサポートしようとか、新しいことに挑戦しようという意味でのCreate newじゃないですけど、ウクライナ初のMMAリーグを立ち上げようということを現地のスタッフと選手と意気投合したので、『じゃあうちがやろう』という話になりました。コロナ禍の中でたまたまです。それこそムサエフもそうですけど、日本人でアゼルバイジャンという国の名前を聞いたのも限りなくムサエフのおかげかなと。ムサエフは言葉話せないですけど唯一分かるのが、勝利したあとのマイクパフォーマンスで『アゼルバイジャン』の一言だけです。そこでみんながTwitterで『アゼルバイジャン』って書いたりとか、そういうふうに書くことで繋がることがありますね。


ウクライナっていう国を僕も含めてどれだけ知ってますか?ってなったときに知らないんですよね。そういうチャンスを作るのも、もともとTDTを作った意味なんで、挑戦しようとなりました。本来は4月3日でしたが、一週間伸びて4月8日になったんですけど、ウクライナの緊急事態宣言が発令されてしまったんで、今のところ4月29日になりました。意味としては2つです。1つは、やったこともない国でやったこともない挑戦をすることによって、どれくらいの人たちに感動を与えられるかというチャレンジをしてみたいTDT側。もう1つは、インターネットを使って、現地の人たちと世界の選手が羽ばたけるチャンスを与えるという。この2つ両方を、引き上げることをやってみようかっていうところまではよかったですが、ロックダウンしました。


日本と向こうの情勢、衛生環境やいろんなことが違うので、なんとも言えないですが、もともとソーシャルディスタンスも確保したうえでチケットも用意してたんですけど、ペイパービューでも採算が合うようにして大会は作ってあるんで、4月29日に最悪無観客でもやります。4月29日がなぜか昭和天皇の誕生日で木曜日なんです。日本を意識してくれたのか、僕をリスペクトしてくれたか分からないですが、またそういう日になるのも一つの縁かなって思っています。ウクライナの人たちはUFCやベラトールを見て、TDTを知っていて『TDTが大会やるよ』ってことでえらい盛り上がってるらしいのですが、現地の情報が全く分からないです」


<by Viviane Yoshimi>

(C)The Dice Team

TDTチャンピオンシップサイト

https://www.tdtchampionship.com/



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