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TDTの代表(BOSS) 独占インタビュー 第八章「TDTアワード2019 ムサエフ、サイボーグそして助け合い」

「TDTをやっていて印象的なエピソード、なにか転機となる出来事があれば明かしていただけますか?」という質問もさせてもらった。TDTのボスは少しだけ考えると「TDTアワード」という言葉を使って、もし2019年と2020年に、TDTアワードがあるのであれば、とエピソードを明かしてくれた。2019年TDTアワードの話はムサエフからサイボーグへつながる話。TDTのボスとしてではなく、人として大変な人を助けるのは当然だということ。海の向こうの知らない町で体験して感じたこと。逆に海の向こうから言葉の通じない日本に来たファイターが話したこと。人との出会いはたまたまではなく、お互いの引き寄せかあったのかなと思っている話など、数々のドラマを明かしてくれた。



TDTアワード2019年は、間違いなくトフィック・ムサエフとクリス・サイボーグ


もし、TDTアワードを決めるのであれば、2019年は間違いなくトフィック・ムサエフとクリス・サイボーグです。ムサエフとは僕がホテルの喫茶店にいた時に、ムサエフが言葉も分からず、スポンサーも分からず、グーグル先生を使って、ムサエフとムサエフのコーチのルサランと僕の3人で話した日のことを覚えています。僕もいろんな国を旅してきましたが、スポンサーをするつもりで声をかけたつもりではなく、たまたま時間的にそうだったのかもしれませんが、あまりに誰も関与してなかったんで、なんかかわいそうだなと。かわいそうというか知らない国で、顔も日本人じゃないと誰もしゃべらないという環境の中で、話をしました。日本人はどうしてもフレンドリーじゃないので、座っていても彼らに誰も話しかけなかったです。


(C)Viviane Yoshimi

ムサエフから「試合で服を着ていいか?スポンサーとかではなく、感謝の気持ちを返したい」とメッセージが来て、そこから劇的にTDTのメンバーになりました


そこから彼がもっと話したいと、英語を話せる人を用意して、3者通話をしました。これがムサエフがライト級GPで優勝する1年2カ月前です。「じゃあごはんでも食べに行くか」となりましたが、ムサエフに「なんでごはんをおごってくれるの?」って言われたときに「知らない町で苦労したのは俺だけじゃないし、いま逆に大変でしょ?」と話しました。彼らは言葉が通じなかったんで、単純にTDTとしてではなく、人として当たり前かなと。僕が海外に行って、言葉が通じない時にごはんをおごってくれた人っていっぱいいるんですよ。もちろん彼はファイターだし、プライドがあるのも分かるんですけど、でも誰かがケアしてあげなかったら、ムサエフはただ外国から来て、訳も分からないところにぽつんと一人でホテルにいるだけでした。彼に求められているのは、試合でのファイトだけなんですよね。でもTDTを作った意味ってなにかな?っていうのと一緒で、共に想像しよう。共にやろうって意味で話をすると、「なんとなくごはんを食べに行こうかな」ということに対し、彼から「試合で服を着ていいか?スポンサーとかではなく、感謝の気持ちを返したい」とメッセージが来て、そこから劇的にTDTのメンバーになりました。「なんかいいやつだなー、強いんだろうなー」と思ってたらなんじゃこりゃ!ってくらいに爆裂強いんですよ。正直その時は、そんなに強いって知らなかったんです。まさか1年2カ月でRIZINの全てを奪うくらいの勢いで、ライト級GPのチャンピオンになって、ベラトールとUFCまで揺るがす人間になるって思ってなかったんです。



またムサエフが戻ってきた時には、同じ感動が生まれるんじゃないかなって


ただそうやって人と接する機会が、たまたまではなく、お互いの引き寄せであったんじゃないかなと思うと、ムサエフのおかげでTDTは有名になりましたし、ムサエフはそこから、どんどんどんどん上がっていってライト級のチャンピオンなったっていうエピソードができたのはすげえなと。TDTのタイトルの「共に創造しよう」「共に成し遂げよう」じゃないですが、本当に共に成し遂げました。ムサエフは試合が終わったあとに、「やったぞ」と僕のところにトロフィー持ってきました。アゼルバイジャン語でよく分からなかったんですけど、でもなんとなく言葉が通じなくても通じ合える1年2カ月間じゃなかったかな、というのが2019年でした。不幸にもそこからムサエフが戦争に行ってしまって、また彼が戻ってきた時には、同じ感動が生まれるんじゃないかなって。


(C)Tofiq Musayev

ムサエフの時は僕が招待して、サイボーグの時はサイボーグが僕を助けてくれた。結局、人って助け合いかなって思う。2019年はそれができた


もう一つはクリス・サイボーグです。彼女については、サイボーグ自身から直接DMがきて「TDTってなんですか」から始まり、「ボランティアを一緒にやろうよ」となりました。たまたまその時決まっていたサイボーグの試合が、4団体制覇の試合だと僕は知らず、そのタイミングを狙ってスポンサーしたわけではないですが、彼女がせっかくそんなに大きい大会に出るのならと思い、一人でカリフォルニアに応援に行きましたが、持っていたチケットで会場に入れなかったんです(笑)


しかし、ベラトールジャパンのパーティに来てくれたベラトールの選手たちが、「なんで入れないんだよ」と言い、会場に入れてくれました。そういう仲間がいてサイボーグが目の前で4団体を制覇する試合を観戦しました。サイボーグは本当に凄まじい試合をしたあとに普通に僕をホテル行きのバスに乗せてくれました。世界が注目するチャンピオンが、僕をバスに乗せてくれるっていう。このシチュエーションは、ムサエフと被るんですよね。ムサエフの時は僕が招待して、サイボーグの時はサイボーグが僕を助けてくれた。結局、人って助け合いかなって思うので、それができた2019年です。


<to be continued><by Viviane Yoshimi>

(C)TDTのボス

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